「ライアーゲーム」の世界観を経験して、いかがですか?

普通じゃないですね(笑)。ゲーム、セット、衣装など、すべてが現実と非現実の間にある感じで、芝居も普通ではダメだなと。今まで経験したことない芝居ゆえのプレッシャーもありますが、自由にできる楽しさもあってとても充実してます。さらに、個性的な役者の方が集まっていて、みなさんの引き出しの多さに自分も頑張らなくちゃいけないなと思ってます。

感情表現が大きい芝居は大変ですか?

最初は、どこまでやっていいものなのか迷いました。自分では思いきりやったつもりでもモニターで見ると思いのほか小さかったりということが何度かありましたから。最近はやっと慣れてきて、少しみなさんに追いついてきたかなと思ってます。あとは、これまで他の方の芝居が面白すぎて(自分で芝居が)できないという経験はなかったけど、この現場では何度かあって自分でも驚いてます。特に安川を演じている春海さんは、最初は少しダンディ風な芝居だったのに、どんどんエスカレートしていまや妙なテンションの人みたいになってるんですよ。反則です(笑)。ほかにも「何でこの状況でそんな芝居をするの!?」とツッコミを入れたくなくことがいっぱいある楽しい現場です(笑)。

本当に個性的なプレイヤーばかりで…。

基本的にみんなおバカなんですよ(笑)。合間にみんなで話してるんですが、よくここまで勝ち残ってきたなと感じる人ばかり。並外れた運の良さを持つ人が多いんでしょう(笑)。人間的に放っておけない人もいて、マリエが安川をバカだバカだと言いながらも面倒をみてるのを見ると、みんなそれぞれ何かしらあって乗り越えられたのかなと思います。

大塚マリエはどのような人物だと思いますか?

過去にとても傷ついた人なんだなと思います。人が信用できず、大切なのはお金だけだとゲームに参加して、平気でウソをついたり都合のいいように寝返ったりしているのを見ると、逆にかわいそうに思えてきます。ただ、今は精神的に追い詰められていてギリギリのところで生きているけど、本当はピュアな部分がきっとあるはず。今後、直ちゃんの優しさや愛に触れて変わることができるのか楽しみですね。

人を騙して大金を得るという“ライアーゲーム”をどう思いますか?

賞金の額が額だけに、プレイヤーはギリギリなんですよね。ちょっとでも押されたら倒れちゃいそうなくらいの精神状態の中で戦ってる。決して現実にはあって欲しくないし、自分でも絶対に経験したくないです。芝居だから楽しめている部分はありますが、それでも心と体が疲れますから。みなさんのぶっ飛んだ芝居やカラフルなセットや照明の中だからこそ成立してますが、これが普通の人で普通の芝居でやれと言われるとすごく怖いです。「ライアーゲーム」の世界観に相当救われてますね。

もし、招待状が届いたらどうしますか?

私は普通の人間なんで行きません。そもそもリスクを背負ってまで大金を欲しいとも思わない。参加してるプレイヤーは、だいたい過去に何かがあって心に傷を抱えてる人ばかりなんですよ。日常の中で幸せを感じられないというか、やや屈折してる人が多い。お金に執着しないと勝てないと思うので、参加はしませんね。

参加することになった場合、参加者と協力して引き分けに持ち込む神崎直タイプと、やるからには勝ちにいく秋山深一タイプ、自分はどちらだと思いますか?

完全に直タイプです。仮に勝負に出て勝ったとしても、それで得たお金ってバチが当たりそうじゃないですか(笑)。精神的も普通ではいられなくなると思うので、直のようにいられるのが一番いいと思います。

賞金を手に入れたとしたら、その使い道は?

すぐに使います。無駄づかいというか、人におごりまくったり、あげたりして早く手元から無くします。それじゃなきゃ怖いんです。家とかの残る物を買うこともしませんね。

MEGUMIさんが感じる「ライアーゲーム」の魅力とは?

ゲームを通して人の一番イヤな部分が浮き彫りになってると思います。人は誰でも少なからずお金に惹かれる気持ちはあると思うんですけど、それが誇張されわかりやすく出ている。同時にお金に動かされて戦っかた人たちが何を得て、何を失うのかということも描かれている。非現実的でありながらも、どこか自分の生活と照らし合わせることができる作品ですよね。見た人が、自分にとって本当に大事なものは何かを考えるきっかけになればいいですね。