
『シーズン1』で一応の完結をみていたので、もう呼んでいただけないんじゃないかと思っていたので声をかけていただけてよかったです(笑)。エリーを演じたことでたくさんの方に名前を覚えていただけたと思うので、またこの作品、スタッフさんのところへ戻ってこられてとても嬉しいです。

エリーが着ているスーツはシーズン1から同じで、あのスーツを着るとエリーのスイッチが入る感覚があり、とても助かりました。

視聴者の方が抱いているエリーのイメージを崩してはいけないなと思いました。とてもクールで感情を表情に出さないのがエリー。実は『シーズン1』の頃は、私自身がお芝居の経験もあまりなく、エリーという人物がどういう人物なのかもよくわからないまま演じていた部分がありました。それがかえってエリーのロボット的な部分を表現できたのかなと。あれから2年がたち、その間には感情を表に出すお芝居もやらせていただいたので、再び感情を秘めるエリーを演じることはとても大変でしたね。動かず、目立たず、微妙で細やかなニュアンスで何かを表現する。感情を秘めた役を演じる難しさを再確認することになりました。

先ほども言いましたが、前回はわからないまま演じた部分が大きかったんですね。演技も監督にお任せして、言われたことを忠実にやるという作業でした。でも今回は、自分なりに理解して、エリーはこんなことしないよねとか、こんな話し方はしないんじゃないか、と提案したり話し合いをすることができました。そういう意味では一緒に作り上げているなと感じています。

特に意識はしていません。むしろ変化をしないことがエリーらしさなのかなと。『シーズン1』の最後で、エリーが悪い人でなかったことが視聴者の方にもわかっていただけた。そのエリーが今度は何をしようとしているのか、何を考えているのか。謎めいた部分を出していけたらいいなと思いました。

『シーズン2』より前に映画でファイナルステージが撮影されたので、結末を知った後で、その前のステージに戻ってくるという流れになりました。また、映画の撮影時も連続ドラマの台本がなかったので、間がわからないまま最後を演じていた。過程がわからず先を演じるのも、結果がわかっていて間を演じるのも、どちらも難しいですね。でも、連ドラの台本が出てくるたびに「こういうことだったのか」「これがあそこへつながるのか」と、いろんなことが少しずつ理解できてくる、ちょっと変わった視点の楽しさを味わうこともできました(笑)。

北大路欣也さん演じるハセガワがライアーゲームの出資者の1人で、エリーがその娘であったこと、エリーがゲームにたずさわっていた理由を知った時はとても驚きましたね。エリーの背景など、いろんなこと謎のままだったので、すごくスッキリしました。北大路さんとの共演もとても緊張しました。撮影ではご迷惑をかけたこともあったと思いますが、あれがあったからエリーをより理解できた。とても感謝しています。ほか、プレイヤーのみなさんが個性的だったのは、本当に印象に残っています。特に『シーズン1』の鈴木浩介さん、『シーズン2』や映画では荒川良々さんの濃い演技がおもしろくて笑いをこらえるのに必死でした。事前に思い切り笑って本番にそなえるんですが、リハーサルとは違うことをなされるんですよ。エリーを演じていて一番つらかったのは、笑いを耐えることだったと思います(笑)。

エリーはライアーゲームを客観的に見ている人物であり、一番視聴者の方に視点が近い人。重要な役割を演じられたのは、とても幸せでした。『シーズン1』に始まり『シーズン2』、映画と、とてもいい環境で育てていただけたなと思います。自分の成長を見てくれたスタッフの方たちに感謝しています。

ファイナルステージでは、ゲーム展開のおもしろさはもちろん、なぜエリーがこの仕事をしていたのか、なぜ直ちゃんにこだわるのかなどいろいろなことが解明されます。長きにわたるゲームの結末を楽しんでください。