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笑顔をくれた君へ~女医と道化師の挑戦~
2008年3月14日放送終了
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「医療法人愛葉会 櫻井小児病院」の門を救急車両がけたたましいサイレン音を響かせながらくぐっていった。急患で運ばれてきた木元美里(加藤美月)はぜんそくの発作を起こしている。
院長で小児科医師の櫻井多佳子(常盤貴子)は、後輩の山本(上地雄輔)に後を託して診察室に入ると、迅速な処置で美里の発作を治めた。その後多佳子は付き添いの母・貴美子(奥貫薫)に、様子を見るための入院を進めたが、貴美子はいい環境を求めて東京からこの地には来たが、東京の大学病院に比べると設備もおぼつかない個人病院の様子に入院をためらっていた。
何とかそんな母親を説得し入院を決意させる多佳子。その直後、多佳子は医療法人愛葉会の大野勝彦(佐野史郎)の訪問を受けた。これまでにも度々多佳子を訪ねていた大野の話は、多佳子の父の時代と同じように、櫻井病院を外科と内科に戻すようにいうものだった。5年前に父から病院を受け継いだ際、多佳子は自分の専門の小児科に病院を変えた。
しかし、昨今減少傾向にある小児科に将来を見いだせないと考える大野は、資金面のこともあり一刻も早く病院を元の体制に戻すよう進言してくるのだ。だが、多佳子にはどうしても譲ることができずにいた。と、その時だった。
「院長、大変です! ピエロがっ!」と看護士のさやか(ちすん)が飛び込んできた。
そしてさやかと慌てて駆け付けた病棟で、騒動の元である“ピエロ”を見つけた多佳子は、満面の笑みで思わず叫んでいた。「ほんとうに来てくれたのね!!」
それはあるイベントでその姿を見て、これはうちの病院に必要な人と直感し多佳子が招いていた道化師・クラウンK(宮迫博之)だった。
笑顔の多佳子の傍らでは、病室の静寂を打ち破った侵入者を睨む看護師長・山際光代(泉ピン子)の苦虫をつぶしたような顔があった。
その後、多佳子は、光代や事務局長の酒井(金田明夫)に、クラウンKに協力してもらい子供たちに笑顔を取り戻してもらいたいという構想を説明した。
欧米では広く認知されているホスピタルクラウンを、ここでも実施したいと考えたのだ。
しかし、単に騒々しいだけで、治療にも支障をきたすことをあんじる光代は断固反対。
多佳子の案は受け入れられることなくクラウンKも病院を後にした。
だが、クラウンKが去った後、子供たちの中に大きな変化が見られるようになった。
点滴嫌いな愛華(赤池幸菜)が針をこわがらなかった。無表情だった翔(中村柊芽)が笑うようになった。母がこないことをごねて周囲を困らせていた勇司(小林廉)が素直に食事をした。
すべてはクラウンKが与えた、ささやかな贈り物のおかげだった。
だが、そうと分かっても母親たちや光代の強い反対の声は、クラウンKを病室に入れることを拒否し続けた。
そんなある日のこと、美里、勇司ら4人の子供たちが病室を抜け出すという事件がおこった。
無断外出のわけは、裏山にあるという看護師長似の四角い石に願い事をするためだった。
結局これもクラウンKが作って子供たちにしたお話だとわかった時、親たちの間からは再びクラウンKを拒否する意見が巻き起こった。
しかし、この時上がった子供たちのクラウンKに来てほしいという強い願いは、母親たちの反対を押しのけることに成功。光代も渋々、多佳子にクラウンKの受け入れをOKしてくれた。
多佳子は、笑顔のある病棟で治療に専念してくれる楽しい病院の理想に前進できたことを喜んだ。もちろんその思いはクラウンKも同じだった。
だが、その一方で多佳子には厳しい病院経営継続の危機が突き付けられてきた。
医療法人愛葉会は、本年度の決定事項の中に櫻井小児病院廃止をあげている。
ようやく見えた理想の病院作りの前にたちはだかる厳しい現実に、苦悩の色を浮かべる多佳子…。
櫻井多佳子 … 常盤貴子
クラウンK … 宮迫博之
木元貴美子 … 奥貫 薫
山本医師 … 上地雄輔
向井勇司 … 小林 廉
木元美里 … 加藤美月
栗田愛華 … 赤池幸菜
クラウンA … 笹野高史
大野勝彦 … 佐野史郎
山際光代 … 泉 ピン子 ほか
■企画
吉田 豪
■プロデューサー
志村 彰(The icon)
■原作
大棟耕介『ホスピタルクラウン』(サンクチュアリ出版)
■脚本
相良敦子
■監督
赤羽 博
■音楽
佐藤ひろのすけ
■制作
フジテレビ
The icon
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