2008.10.24
<2008年12月26日(金)放送>
「生きるって、一体どういうこと?」
小学校から幼なじみの76歳の6人。聡、弘、明男、正輝、博夫、規子は、全員リタイアして暇な上、比較的元気なので時折同窓会を開くが、誰がぼけただの、病気で死んだだの、暗い話題ばかり。そんなある日、6人の中で最も明るく健康オタクの明男が「誰が長生きするかを賭けてみないか?」と、自らの残り少ない命にお金を賭けるという提案をして…。さあ、長生き競争の始まりです!
「死」というものを静かに受け入れるのが美徳…と考える人が多い中で、この老人たちの競争は、そんな不謹慎な…と思われるかも知れません。しかし、この老人たちは“人生最後の酔狂だ!”と、この競争を人生最後まで“粋”に生き抜く“糧”としていくのです。
ドラマでは、名優たちが丁々発止を繰り広げながら、彼らが生きてきた道、今なお生きる証しを探そうとする姿、淡い恋心、家族のきずななどが、泣き笑いの物語として描かれていきます。
そして、「生きること」・「死ぬこと」、人類みんなに等しく与えられたこの課題に、ユーモアと優しさを持って、最期の最期までしっかり生き抜くことで答えようとするその姿から、私たちは、「生きること」の意味を感じることでしょう。
「長生き競争」は、生き抜くことのささやかな喜びや希望を伝える人間ドラマです。どうぞご期待下さい。
「おもしれえこと考えついたんだ。この中で誰が一番長生きできるか賭けをしねえか」
53年ぶりに白石聡(宇津井健)は、生まれ育った浦安の町に、娘の智子(羽田美智子)と同居するために戻って来た。しかし街は一変しており、智子が言う、「ここがお父さんのついのすみか…」という言葉もピンとこない。
自らが慣れ親しんだ町を求めて歩き回ると、ばったりと小学校の同級生でガキ大将だった吉沢弘(津川雅彦)と再会し、誘われるまま同窓会に出席することに。昔はやせ細っていた及川明男(北村総一朗)は風呂屋を継ぎ、健康オタクになり、控え目で弘によく殴られていた大谷博夫(勝部演之)は大企業の大株主兼相談役、ガリ勉だった渡辺正輝(小松政夫)は孫のためにわざと古臭い言葉を使う“いいおじいちゃん”にすっかりなっている。そしてみんなのマドンナ的存在だった綿谷規子(草笛光子)も現れ、同窓会は一気に華やぐ。聡にとっては53年ぶりの懐かしい顔ぶれだったが、話題は寿命のことなど暗い話ばかり…。そんな中、明男が“自分たちに生きようって気持ちを起こさせる”ために、「“長生き競争”をしよう!」と提案をする。それは、自らの残り少ない命にお金を賭けて、最後まで生き残った者が、賭け金を総取りする…という、戦中派とは思えない発想の競争だった!
そんな不謹慎な…と尻ごみするみんなに、「人生最後にこんな酔狂なことはないじゃねえか」という明男。そして翌日、その言い出しっぺの明男が急死し、彼の遺志を引き継ぐべく、長生き競争が始まっていく。
そんなある日、聡のマンションに、山田エリ(石原さとみ)と名乗る若い女の子が突然転がり込んできた。以前、街でエリが元カレの毅(城田優)ともめているところを聡が助け、すっかり懐かれてしまったのだ。「白石さんのお嫁さんになりた〜い」などと、孫ほども年が離れていながらも無邪気に言うエリを、聡はこれも人生の酔狂だと同居人として受け入れるが、智子とはそのことが原因で大げんかに。毅からも勝手に恋敵としてすごまれてしまう。
いつしか、天真らんまんなエリとの奇妙な同居生活が、聡にとっても、智子にとっても、かけがえのない時間となっていくが、やがてエリが抱えてきた秘密が明らかになり、彼女もまた長生き競争に参加することになり―。
聡を「運命の人」だと言うエリ。その二人を見守る智子。弘と規子の交錯する想い。明男、博夫、正輝、それぞれの人生…
あなたは人生の最期に、しっかり生き抜いた―と胸を張れますか?
このような作品に出演できて、長生きしてよかったと思っています。55年間役者をやってきましたが、「白石聡」は今まで演じたことがないような役であり、無上の喜びを感じています。なんと29年ぶり、役者人生2度目のラブシーンもあったんですよ(笑)。これからの老人問題や人間の生き方、死に方を大げさにではなく、ふっと見ている方たちに感じていただけたら嬉しいですね。
台本を初めて読んだ時は感動して泣いてしまいました。「エリ」はいわゆる今どきの子なのですが、年配の方たちに見ていただいた時に「こんな子がいたらいいな。」と思ってもらえるような、理想的な女の子でありたいと思っています。
宇津井さんはとても優しく穏やかで、本当にすてきな方でしたし、70代の男性に女性として特別な感情を抱くエリの気持ちを自然に受け入れる事ができました。
熱い恋愛というよりは、何かを感じて一緒にいたいという、恋や愛を超えた深い思いなんだと思います。ドラマでは、エリが宇津井さん演じる聡へ抱くそんな思いを、自分の気持ちに正直に、自然に演じていきたいです。
全国ネット放送
黒野伸一
「長生き競争!」小学館刊
さだまさし(番組オリジナル曲)
2008年10月24日発行「パブペパNo.08-300」 フジテレビ広報部
※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。