黒澤明監督の名作映画を現代風にアレンジ! 金曜プレステージ 黒澤明生誕百年企画『悪い奴ほどよく眠る』
更新日:2010/02/18
金曜プレステージ
黒澤明生誕百年企画
『悪い奴ほどよく眠る』
黒澤明監督の名作映画「悪い奴ほどよく眠る」を現代風にアレンジしたリメイクドラマを放送!
映画では三船敏郎が演じた、父を自殺に追い込んだ現代社会の悪の機構に敢然と立ち向かう西幸一を村上弘明が演じる。
3月5日(金)21時~22時52分 放送
黒澤明監督の名作映画「悪い奴ほどよく眠る」を現代風にアレンジしたリメイクドラマが2010年3月5日(金)に金曜プレステージ 黒澤明生誕百年企画『悪い奴ほどよく眠る』<21時~22時52分>として放送される。
映画では三船敏郎が演じた、父を自殺に追い込んだ現代社会の悪の機構に敢然と立ち向かう硬骨漢・西幸一を俳優・村上弘明が演じる。
板東誠一プロデューサーは「元々の作品のテーマを現代に持ってきました。テレビでこの作品をどう料理するかが勝負で、登場人物が男ばかりの作品でしたので、西幸一の妻・佳子の兄を姉にして、とよた真帆さんにご出演いただきました。三船敏郎さんが剛速球の西幸一だとすると、村上さんの西幸一は硬軟あわせもっており、剛速球も変化球も投げていただける西幸一だと思います」と話している。
出演者のコメント
☆西幸一 … 村上弘明
もともとの作品は50年前のお話ですが、汚職とかわいろが今の時代ほど表に出てこない時代だったと思うので、50年前の衝撃度をいかに出せるんだろうかと思いながら台本を読みました。
映画「悪い奴ほどよく眠る」は大学生のときにリバイバルで初めて見たのですが、主人公が汚職事件に一人で立ち向かう姿は勇敢だと感じました。今、西幸一を演じるに当たっては、自分の父を自殺に追い込んだ人間たちに対して復讐を片時も忘れないのは、さぞつらい人生だろうなと思いますし、自分の人生を投げ打っても、彼らを世間のさらしものしたいというエネルギーはものすごいと思いました。
大組織の人間はたとえそれが悪いことであろうと、右を向けと言われれば右を向き、悪に突っ走ることがあります。西幸一は巨悪に対して怒りをぶつけます。今回の作品は現代風にアレンジされていますが、復讐心を抱き続けてきた西幸一が妻の佳子によって、人間としての本来の幸せ、本来の生き方を求めるようになります。
医学部を目指し、仙台で浪人をしているときに映画にはまりました。大学時代に柔道部の映画好きの友人とよく映画を見にいったのですが、初めて「用心棒」で黒澤作品に触れました。面白くて面白くて、「椿三十郎」「隠し砦の三悪人」「天国と地獄」など黒澤作品を見まくりました。「用心棒」は鮮烈に覚えていて、アウトローのかっこよさが今でも鮮烈に頭にこびりついています。時代劇をやるときは「用心棒」の三船敏郎さんがいつもイメージとしてあります。
☆岩渕双葉 … とよた真帆
原作はもちろん見ているのですが、私が演じる双葉は三橋達也さんが演じた佳子の兄を姉にした役ですが、単に兄を姉にスイッチしただけではない複雑な役で、役者冥利で、大感激しました。難しい人間ほどおもしろいものはなく、演じる側としては最高の快感です。双葉は相当複雑な性格で、男っぽく振舞っていてもそれは虚栄で、傷つくことがあって、ひとりで泣いて、また仮面をかぶって、また一歩踏み出していくような人間です。女性らしい部分も持っており、複雑な女性だと思います。
村上弘明さん演じる西幸一は男の色気のある西幸一だと思います。三船さん演じた西はメガネをかけた堅物で、色気はなかったですから…(笑)。
☆岩渕佳子 … 若井なおみ
佳子は脚が悪いこともあり、内向的な性格で、父親に猫かわいがりされており弱い女性ですが、ラストは元の作品よりもふくらませてあり、実は芯の強い部分がラストのシーンで出てきます。
元の作品はもちろん参考にしましたが、時代が違い、今の感覚と違う部分もありますので、参考にしすぎないようにしました。活発で何事もパッパとやり、どちらかというとサバサバとした男っぽい姉に対して、姉に甘える佳子の対比を出したいと思いました。監督も意識されてのことだと思うのですが、姉の双葉は赤や黄色の衣装が多いのですが、私は白の衣装で、その白い部分を嫌みなく出せるかが課題でした。
三船さんの西幸一は女性が近寄りがたい、太すぎる部分を持った男性ですが、村上さんの西幸一は本当に優しく、この人なら大事にしてくれるだろうなと思える西幸一です。
あらすじ
タキシード姿の西幸一(村上弘明)とウェディングドレスの岩渕佳子(若井なおみ)。花嫁の佳子は障害のある脚に合わせた靴をはいている。花婿の西は両親を事故で亡くし、働きながら高校、大学を卒業し、エネルギー開発機構の東南アジアで現地採用され、現在は開発部のホープだ。
式場では佳子の姉の双葉(とよた真帆)のスピーチが続いている。双葉の西幸一に対するコメントは辛口で、会場は拍手と笑いに包まれている。
宴会ロビーに巨大なウェディングケーキが運ばれてくる。ケーキはビルディングの形で、その窓のひとつに赤いバラが一輪飾ってある。開発機構のビルを模しているが、バラの指してある窓はカラフトパイプラインの汚職がらみで契約課長が飛び降り自殺した窓を暗示しているようだ。
式が進む中、警察が開発機構の契約課課長の和田一平(本田博太郎)を、東南アジアセンター増設工事談合容疑の任意聴取で連行した。
和田課長は談合行為容疑、競争入札における談合行為を追及されることになり、総合商社イムペリアルの三浦経理担当常務も被疑者として逮捕・拘置された。
他社の入札価格は900億円前後で、イムペリアルは1千億、ほぼ90億高くて、開発機構の予定価格にもっとも近い。90億円の30億円が宙に消えている。背任容疑で逮捕状を見せられた三浦常務が電車に飛び込み、自殺を図った。
火口丘。<地熱発電開発予定地 エネルギー開発機構>のプレート。和田課長がマグマに飛び込もうとしている。「私は死ななくちゃならない、理事長や開発機構に迷惑をかけない」という和田に、西が「理事の守山も総務部長の白井も祝宴をあげているよ」と自殺を止める。
三日後。和田一平の葬儀。涙を抑えて応対する和田の妻、娘。車中で、西が昨夜、クラブでICレコーダーで隠し録音した守山理事(立花一男)と白井部長(高橋元太郎)の声を和田に聞かせる。「すべて片付いたな。無事死んでくれた」と守山の声。
ゴミの不法投棄場。西の義理の父、岩渕憲(中野誠也)が利権目的で買いあさっている場所だ。「警察へ出頭する。何もかもブチまけてやる」という和田に、西は「あいつらを告発して、有罪にして、世間のさらしものにする。戦うことで生き返れる」と鼓舞する。
疎林の事務所だったさびたプレハブに西が和田を連れて行く。西は「食料と水は運ぶ。戦いはすぐ始まる。勝つ。あんたがサポートしてくれたら。復讐だ」と言う。
信託銀行の貸付金庫。白井が開けると、中は空っぽで、ウェディングケーキの写真が入っていた。宙に消えた30億円をユーロに変えて、30店舗に分散して預けていたが、そのひとつ分、約1億円、125万ユーロがそっくり消えていたのだ。
岩渕と守山は「和田は死んでいる」と白井を疑い、金庫を開ける鍵と印鑑を没収する。さらにかばんを持って来いといわれた白井はかばんを取りに行く。すると、かばんの中にはユーロの札束が入っていた。西の仕業だ。
夜。酔っ払った白井がタクシーを降り、家の近くをヨロヨロ歩いていると、行く手に人が立っている。息をのみ立ちすくむ白井。しかし、人影はすぐに消えた。
岩渕と守山は白井を宴席に呼び、酔わせた。ハイヤーで白井の家の近くまで送り届ける。ハイヤーを降りた白井に男が近づく。拳銃を持っている。だが、近づいた車のヘッドライトが照らし、男は走り去る。西の運転する車だ。西は白井を乗せて、開発機構ビルの契約課のフロアに連れて行く。
そして、西は白井に自分の素性を明かし、エネルギー開発機構に復讐する理由を明かす…。
番組概要
<出演>
村上弘明
とよた真帆
若井なおみ
立花一男
石山輝夫
高橋元太郎
本田博太郎
中野誠也
<スタッフ>
- 企画
- 熊谷 剛
- プロデューサー
- 古賀伸雄
坂東誠一
森清和夫 - 脚本
- 吉田 剛
- 協力
- 黒澤プロダクション
- 制作協力
- ビデオフォーカス
- 監督
- 黒沢直輔
- 制作
- フジテレビ
俳優座
2010年2月18日発行「パブペパNo.10-035」 フジテレビ広報部 ※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。





