映画監督・是枝裕和監督の視点で「バラエティとは何か」を描く。チャンネルΣ 『悪いのはみんな萩本欽一である』
更新日:2010/03/17
チャンネルΣ
『悪いのはみんな萩本欽一である』
「いま、視聴者の現実が見えているか」 昨年秋、BPO(放送倫理・番組向上機構)が発表した「最近のテレビ・バラエティー番組に関する意見」を受け、映画監督・是枝裕和監督の視点で「バラエティとは何か」を描く。
2010年3月27日(土)10時40分~11時40分放送
「いま、視聴者の現実が見えているか」
昨年秋、BPO(放送倫理・番組向上機構)が発表した「最近のテレビ・バラエティー番組に関する意見」は、「バラエティとは何か」、「今後どのようなバラエティーを制作したらいいのか」を、私たち放送局があらためて自問自答する大きな機会となった。
BPOからの放送局に対する「期待を込めた警鐘」に、われわれはテレビ局として「番組」というかたちでメッセージを返したいと考えた。同時に視聴者の皆様には、いまバラエティーの現場で何が起きているのか、そして、なぜバラエティーは批判を受けるのか、バラエティー制作者は何を考え、どのような信念をもって制作しているのかを、より深く伝えたいという思いから、この番組を企画・制作するに至った。
今回は、あえてバラエティーの制作者ではなく、多くのドキュメンタリー作品、そして「誰も知らない」「歩いても歩いても」「空気人形」などの映画作品を世に送り出し、高い評価を得ている是枝裕和監督に、テレビ・バラエティーを今、放送局の外側から描くとどう映るのか、テレビ・バラエティはなぜ時折“ひんしゅく”を買うのかを、独自の視点で描いてもらい、『悪いのはみんな萩本欽一である』と題し、3月27日(土)10時40分~11時40分に放送する。
番組は、是枝監督の仮定「テレビのバラエティーがひんしゅくを買い続けている。…犯人は、萩本欽一である」に基づき、かつて出演したレギュラー番組の一週間の視聴率合計が100%を超えるなど、テレビのバラエティー史に華々しい功績を残したコメディアン・萩本欽一を被告人に仕立て、法廷劇として進行していく。萩本は、テレビにおける“笑い”というものを開拓、確立させた一方で、「共演者への暴力」、「お笑いに関して素人である歌手・アイドルにコントをさせる」、「低俗」、「イジメ」、そして「素人いじり」といった、いま、“バラエティーが嫌われる理由”(「BPO意見書」より)にも含まれる数多くの要素をテレビに持ち込んだ。こうした数々の“犯罪的行為”を、萩本自身のテレビ史に沿って追及しながら、バラエティの現状を浮きぼりにしていく。裁判は、本人へのロングインタビューや、数々の証拠VTR、同時代の証人のインタビューを交え、1962年生まれの「是枝少年」の目線と、いまの「是枝監督」の目線、2つを交錯させながら進行する。
果たして、萩本欽一は有罪か、無罪か…。彼はテレビの革命家なのか? それとも破壊者なのか?
コメント
萩本欽一
「テレビが悪いと言われているけれど、“テレビはやっぱりおもしろい”と言わせないと…責任があるよな。テレビだけでなく産業も何でもそうだけど、成功は“発明と発見”だと思う。テレビは“発明と発見”がちょっと足らなくなってきた。『欽ドン』はある種の“発明と発見”だったんだな。これからもバラエティーをもっと変えようとする若者が増えてほしいし、また、バラエティー以外のジャンルにも “笑い”をはり倒していく人が増えるとバラエティーがまた群を抜いてよくなっていくと思う。テレビにはたくさんの夢があるから、ずっとあこがれの職業であってほしいと思う。そうすることによってそのテレビの最初をやっていたということで、僕はいつまでも偉そうな顔していられるからね(笑)。この番組を見てやっぱりテレビっておもしろいと感じる若者が増えてほしいな。」
是枝裕和
「土屋さんが萩本さんのことを“破壊者”という言い方をされていたが、“笑い”というものをいっぺん壊して本当にテレビ的なものに作りかえていった人だということが話を聞いて非常によくわかった。それは、自分がものを作る上で参考になる意見だったし、大変おもしろかった。僕自身は、視聴率ときちんと向き合ったことがなかったので、視聴率と本気で向き合うということがどういうことなのか非常に勉強になった。萩本さんは“いい番組ってのは、よりたくさんの人々が見る視聴率がいい番組だ”とおっしゃっていたのですが、それって覚悟じゃないですか。僕は良くも悪くも今までその“戦場”に立ったことはなかったのですが、その宿命を背負った人間の言葉というのは格好悪くなかったです。」
番組概要
タイトル
悪いのはみんな萩本欽一である
放送日時
3月27日(土)10時40分~11時40分放送(『チャンネルΣ』枠)出演者
萩本欽一
三宅恵介(フジテレビ)…代表番組『オレたちひょうきん族』『ライオンのごきげんよう』『心はロンリー、気持ちは…』『はやく起きた朝は…』など多数
土屋敏男(日本テレビ)…代表番組『電波少年』『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』『雷波少年』など多数
太田省一(メディア研究者)
VTR出演
小堺一機
関根 勤
スタッフ
- プロデューサー
- 花野剛一(ジェノム)
- 構成・演出
- 是枝裕和(ジェノム)
- 企画
- 小川晋一(フジテレビ)
吉田 豪(フジテレビ)
佐々木 渉(フジテレビ) - 制作
- フジテレビ
ジェノム
2010年3月17日発行「パブペパNo.10-048」 フジテレビ広報部 ※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。





