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数々のテレビドラマの演出を手掛け、「キサラギ」で映画監督としても高い評価を得た鬼才。『ストロベリーナイト』佐藤祐市監督

更新日:2012/02/06

『ストロベリーナイト』佐藤祐市監督

「姫川玲子の過去のトラウマが彼女の出発点になっていることが独特の世界観を作り上げていると思います」
数々のテレビドラマの演出を手掛け、「キサラギ」で映画監督としても高い評価を得た鬼才。
佐藤祐市監督が演出する『ストロベリーナイト』の独特の作品世界が視聴者に好評。

毎週(火)21時~21時54分放送

 誉田哲也の人気ミステリーを原作に2010年秋にスペシャルドラマとして放送された『ストロベリーナイト』。竹内結子が刑事役に初挑戦し、ノンキャリアで成り上がり系の警視庁捜査一課の女性刑事・姫川玲子を演じた。スリリングなストーリー展開、独特な世界観、衝撃的な結末が話題となった。1月10日からスタートした連ドラの『ストロベリーナイト』(毎週火曜21時~21時54分放送)も第4話までの平均視聴率が16.6%と好調だ。
 演出を手がけるのは共同テレビ所属の佐藤祐市監督。これまで『WATER BOYS』、『アテンションプリーズ』、『花嫁とパパ』、『暴れん坊ママ』、『シバトラ~童顔刑事・柴田竹虎』など数々のテレビドラマの演出を手掛けてきた。映画「キサラギ」が第50回ブルーリボン賞・作品賞(2007年)、第31回日本アカデミー賞・優秀作品賞(2008年)を受賞するなど、映画監督としての評価も高い。

 佐藤監督は「ストロベリーナイト」に続く姫川玲子シリーズという作品世界をどのようにとらえ、演出してきたのか。

☆『ストロベリーナイト』という作品の世界観をどのように表現していきましたか。

「原作自体が独特なんですが、こういう世の中で、猟奇的な殺され方とか、犯人の動機がすごく病んでいるんですよね。それが作品に違う色合いをもたらしています。それから、主人公の姫川玲子に大きな負荷をかけています。やはり、レイプ被害者になってしまったという過去のトラウマが彼女の出発点になっていることが独特の世界観を作り上げていると思います」

☆連ドラ化するに当たって、味付けをした点は?

「一番は原作よりも菊田(西島秀俊)が前に出ているようにしています。姫川班が、もう少し原作よりは前に出ている感じなのかな。姫川と菊田の関係性も原作とは少し変えているところがあります。“恋愛線”というか、それをどうやって見せていくかをスタッフでよく話しました。最終回に近づくにしたがって、姫川と菊田の関係に変化が見えるようにいい感じでできたように僕は思います」

☆主演の竹内結子さんの印象は?

「竹内結子さんは真面目な方ですよね。途中でかわいそうだなと思ったのが収録の終盤で疲れている時に、ものすごく長い、1ページ全部、竹内さんのせりふしかないみたいなのがあって、大丈夫かなと思い、カット割った方がいいのかなと考えたんですが、芝居として考えるとやっぱりダイナミックに見せるためにはカットを割らない方がいいな、一息にバーッとしゃべっている方が臨場感が出るかなと思って。疲れている時に長いせりふを撮っている時、ちょっとかわいそうだなと思いました」

☆その他の出演者の皆さんの印象は?

「西島秀俊さんは“そのシーンで二通りのやり方があれば僕はリスクのある方を選びます”って言われます。リスクになることを恐れないでやっていこう、新しいものに挑戦していこう、変わっていこうという気持ちを持っていることはすごく偉いなと思いますし、共感するところですね。あと西島さんは本当にゲラですよね。笑い出したら止まらない(笑)。小出恵介君は『WATER BOYS』のスペシャルの時に初めてお仕事をして「キサラギ」でも仕事をしているのでよく知っています。現場での周りとの接し方とか、自分の芝居の持っていき方とかがちゃんと自分でコントロールできるようになってきたような気がして、頼もしくなりました。丸山隆平君はすごくかわいいやつだなと思います。周りを気にしつつ頑張っていますね。宇梶剛士さんはドッシリしていて頼もしいと思います。出演者の皆さんがスペシャルドラマで一回、完成形があるので、自分の役どころや周りとのバランスが分かっています。プロフェッショナルな方々なので、そのバランスを見てスポっと入ってくれる感じがあり、スペシャルをやっていたのが良かったですね」

☆演出する側としては楽しめましたか。

「出演者が皆さん、ベテランですので、そういう方々と仕事をすることが楽しいという面と、緊張する面もあります。ちゃんとこちらも準備をしないとダメだと思いますし。楽しい半分、ビビリ半分という感じですかね(笑)」

☆クライマックスに向けての見どころは?

「玲子と菊田の関係に進展がありますよね。それから、玲子の抱えている家族との問題や、玲子が他のキャラクターとぶつかる部分です。後半は玲子の天敵、日下警部補を演じる遠藤憲一さんが大活躍します」

☆監督としての醍醐味は?

「楽しいのはやっぱり、第3話で取調室の壁を右のこぶしで殴った後、姫川が“左にしておけばよかった”って言ったあとに“右では殴らない”とサブタイトルが出たところが“笑った”とか“鳥肌が立った”とか、いろんな反応がネット上に書いてあるのですが、台本を作っている時に、ああいうサブタイトルの入れ方を全話統一しようというフォーマットを考えたんです。決めた通りにやったら、意外と視聴者が喜んでくれたというのがすごくうれしいですね。何か意味があるところで、もう一回、サブタイトルを出そうと決めたことが視聴者にすごくうけて、ちょっとどうよ~って(鼻が高い)感じです(笑)。視聴者のいろいろな反応がありますが、監督の醍醐味はやっぱり、見てくれたお客さんが楽しんでくれているってことが一番うれしいですよね。そのためにみんなで苦労して作っているわけですから。“あれ、笑った”とか“あれ、シビれた”とか書いてあるとすごくうれしいですね。苦労して作ったかいがあったなって…」

2012年2月6日発行「ひと押しNo.12-h003」 フジテレビ広報部 ※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。

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