そんなある夜、壹岐のもとに東京商事の
鮫島辰三(遠藤憲一)がやってくる。そこで鮫島は、近畿商事社長の
大門一三(原田芳雄)が綿花相場で苦戦している話を切り出した。近畿商事のメインバンクである第三銀行の頭取が、その件で大門のことを心配していた、というのだ。
あくる日、綿花部長の伊原(上杉祥三)は、大門に進退伺を出す。綿花相場で49億円もの損失を出した責任を取って、大門を守ろうというのだ。しかし大門は、皆に知られて逆に自分の立場が悪くなる、といって伊原が出した進退伺を破り捨てた。
大門は壹岐を呼び出し、伊原に進退伺を出すよう迫ったのではないか、と問いつめた。壹岐は、それを認めると、早急に綿花相場から手を引いてほしいと大門に迫った。聞き入れられない場合は役員会議で決議を出す、という壹岐の言葉に危機感を抱いた大門は、タクボ工業を訪れ、
里井達也(岸部一徳)に会った。そこで大門は、壹岐を近畿商事から出すのなら戻る、という里井が出した条件を聞き入れると約束する。
別の日、壹岐のもとに、アメリカ近畿商事の
海部要(梶原善)、
八束功(山崎樹範)がやってくる。海部らは、千代田自動車とユナイテッドモーターズの提携を進めており、ようやくユナイテッドモーターズ側が会合の席についてくれたのだという。
サルベスタンでは五号井の採掘が進められていたが、依然、石油が出る兆候はなかった。そこにやってきたオリオン・オイル社のリーガン会長(チャールズ・グラバー)は、リスク覚悟で水圧破砕を試すべきだと主張する。水圧破砕は、威力がある分、予期しない地層の崩壊を招く危険性もあった。が、リーガンは、すでに損益ラインをオーバーしている以上、このまま石油が出るのを待つだけなら降りる、というのだ。決断を迫られた兵頭は、しばらく考えた後、水圧破砕にすべてを賭ける覚悟を決める。