台本を読んで共感した部分や感じたこと
入社してまだ4年目だった三津山さんは、被災者にカメラを向けることに対し、自身の中で激しく葛藤しますが、三津山さんを演じることを通じて“何を、誰に、どのように伝えるか”ということの大切さを感じています。また、震災で全てがゼロになってしまったという状況の中での神戸新聞の方々の活動を知ることで、“前を向くこと”、“前に進むこと”とはどういうことなのかを、演じながら、理解し、勉強させていただきました。
阪神・淡路大震災で印象に残っている映像
やはり象徴的なのは、高速道路上で、バスが今にも落ちそうになっている映像ですね。また、三津山さんが実際に撮影された写真で、倒壊した家屋の中から助け出された女性にカメラを向けたものの、撮っていいかどうかと悩み、ピントが合わないまま、胸のところでシャッターを押した写真があるのですが、三津山さんの葛藤が詰まっているようで、それが阪神・淡路大震災の僕の中での一枚です。
15年前の震災当日、どう受け止めましたか?
当時13歳(中学1年)でしたが、その日はもう起きていて、テレビをつけた瞬間、火の海や煙の柱が立ち、空から見るとすごいことになっていると思い、驚きました。その気持ちを抱えたまま学校に行きましたが、どんどん被害が大きくなっていき、震災における被害の大きさを改めて知り、すごく怖かったのを鮮明に憶えています。
役作りや演じる上で気をつけていることは?
三津山さんご本人にはお会いしていないのですが、原作を読んだり、スタッフの膨大な取材ノートを拝見しました。演じる上では、人として、仕事人として、レンズを向けるべきなのかどうかという葛藤を意識して演じるようにしました。
この番組の見どころは?
ドラマとドキュメンタリーの部分がありますので、実際の被害の映像と、ドラマの両方を見ていただくことで、その時、阪神・淡路地区はどうなっていたのか、また、当時、神戸新聞の中ではどのようなことが起こっていたのかが、客観的、かつ具体的にわかるよう丁寧に描かれていますので、この番組を見ること、すなわち、阪神・淡路大震災を知ることになると思います。ぜひご覧下さい。
