真夜中のペットショップには、ひっきりなしに客が訪れ、
深夜であっても、子犬や子猫はたびたびショーケースから取り出されて、
客の手に抱かれます。
しつこく遊びを仕掛けたり、ショーウィンドーのケースをたたいて、
眠っている子犬を起こそうとする、酔っ払いの客も少なくありません。
「夜のお仕事をされてる方たちがお客さんに多かったです。
ぬいぐるみのようにワンちゃんを買っていかれたりするんですよね、
同伴の男性の方が買ってあげるよという感じで」
(深夜営業のペットショップ・元従業員)
(深夜営業のペットショップ・元従業員)
深夜営業のペットショップでは、子犬や子猫が、ブランドバックと同様、
単なる商品として扱われていた、といいます。
「生き物が生き物じゃなく見えてくるんですよね、モノという感じで。
仕入れ自体はオークションから来ているものですので、非常に原価は安いですね。
それを高い値段で流行りに乗せて売るんです」
(深夜営業のペットショップ・元従業員)
(深夜営業のペットショップ・元従業員)
「発達期の動物というのは夜暗い時間に寝ると、
その間に成長ホルモンというのが血中に分泌されるんです。
体の発達だけじゃなく、脳の発達も、おそらく何らかの障害を受ける」
(菊水健史准教授/麻布大・伴侶動物学研究室)
(菊水健史准教授/麻布大・伴侶動物学研究室)
菊水准教授によると、深夜遅くまでペットショップ店内の強い光がダイレクトに子犬の脳を刺激して、
生活パターンが破壊、成犬になっても障害が残る可能性があるそうです。
滝川キャスター
「生後4,5週で売るペットショップが存在するんですけれど、その影響は?」
「生後4,5週で売るペットショップが存在するんですけれど、その影響は?」
菊水健史准教授
「極端に怖がりになるとか、攻撃的になるとか、次の新しい環境になかなか馴染めないという犬が出来てしまう。ストレスに過敏になってしまって、免疫機能もすごく崩されるので、生後8週までは、一緒にいるべき」
「極端に怖がりになるとか、攻撃的になるとか、次の新しい環境になかなか馴染めないという犬が出来てしまう。ストレスに過敏になってしまって、免疫機能もすごく崩されるので、生後8週までは、一緒にいるべき」
可愛らしさで購買欲を誘うため、生後8週に満たず販売される子犬たち。
それゆえ、問題行動を起こしたり、病気にかかりやすくなる可能性があったのです。
欧米の中でも、動物愛護の精神が強い、イギリス。 ペットショップで犬を売ることは、法律で禁じられているため、 犬を飼おうとする人は、ブリーダーや犬の保護施設に行きます。
ロンドン郊外で、ワイマラナー犬のブリーダーをしている、バッツィー・ホリングスさんは、
日本では、生後一ヶ月あまりで子犬が販売されていると聞き、怒りと驚きをあらわにしました。
「どうして、育て上げた子犬たちを、そんなに早く売ってしまうのか、私には理解できません。
一生を通じて精神的に影響を及ぼすことになるでしょう。生後8週までは、一緒に生まれた仲間の
精神的な刺激が必要だからです」
イギリスでは、子犬の将来を考え、法律によって、
生後8週(約2ヶ月)に満たない段階での販売を禁止しています。
実は、日本でも2005年の法改正の時に環境省が、
生後8週未満の販売規制を検討しましたが、ペット業界の反発などから断念していました。
(環境省動物愛護管理室・安田直人室長)




