東京マラソン取材記者ブログ


初代王者に挑戦 しかし…【ダニエル・ジェンガ】

2009年3月19日(木)

「第1回東京マラソン王者、ダニエル・ジェンガ選手の走りに、自転車でついていく!」

ジェンガ選手の練習取材が決まったときに、僕が考えた目標。
当初は、15kmの距離走をやるということで、
他の選手の場合と同様、カメラクルーと一緒に車での併走をお願いしようとした。
しかし、走るコースを知り、それが不可能であると気づく。
埼玉県のヤクルト陸上部寮近くにある公園内のサイクリングコースだったのだ。
しかし、取材記者としては、すんなり諦めるわけにはいかない。
そこでトライしようと思ったのが、上記の自転車での併走だった。

当日、少し早めに公園へ行き、コースを下見する。
湖をまわる1周4.6kmの周回コース。
スタートしてから1kmすぎまでは平坦だが、その先に、湖の反対側へ行くところで、
2度アップダウンがある。
自転車では、立ちこぎをしないと厳しいくらいの上り坂。
このときは、「この坂は、走るのも大変だろうな」と、のん気なことを考えていた。

寮から走ってきたジェンガ選手にあいさつをし、ウォームアップを見守る。
そして、いよいよ勝負の時が来た。
「行きます」という声とともにスタートしたジェンガ選手。
僕もすぐに自転車にのり、追いかける。
しかし、東京マラソン初代王者は速かった。
ジェンガ選手がスタートしたあと、僕が自転車をとりにいき、またがって走り出すまで十数秒。
その間にずいぶん先に行ってしまっていたのだが、
それが完全に命取りになった。
追えども追えども、ジェンガ選手には追いつかない。
必死でペダルをこぐことおよそ1km。
やっと横に並んだ。そして少し前に出る。
「なんとかいけるか…」そう思ったのもつかの間だった。
待っていたのは、下見のときよりも急になったように感じられる上り坂。
そこまででかなりの体力を使ってしまった僕は、立ちこぎにしても力が入らない。
震える足。激しくなった呼吸。限界に近いほどあがりきった心拍数。
ふと気づくと、視界をよこぎる人影が…。

ゴール

ジェンガ選手にあっさりかわされた。
抜かれる選手は、こんな気持ちなのだろうか。
軽やかな足どりを見て、「勝てない」という絶望的な感情が生まれた…。
結局、併走したのは1周目のみ。
以降は逆まわりをして、ポイントごとで見るという方向に、予定を変更した。
(写真は、疲れきって認識が甘かった自分に苦笑いしながら
ゴールへたどり着いたところです。)



昼食

取材後、近くの中華料理店で昼食。
チャーハンと餃子を頼む。
ジェンガ選手も好きだというだけあって、とてもおいしい。
運動後の食事は、やっぱりいいものだと気を取り直して会社へ帰った。



王者の速さを体感し、認識を新たにした。
無謀だった自分を反省しつつ、
筋肉痛の恐怖を感じながら、これを書いています。
最後に、そんな自分と一緒にがんばってくれたカメラクルーのお二人、
本当にすみませんでした。ありがとうございました。

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