僕たちは 失われた命を 救う 医学と 出会った

加地大己役・瑛太さん最終回直前インタビュー
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――撮影もあと数日でクランクアップとなります。心境はいかがですか?
 最近、ゼミ生5人が揃うと「このドラマはあっという間だったね」って話になるんです。撮影スタイルとしてはかなり大変だったと思うんですが、全体的な雰囲気は凄く楽しくて。それは、キャストとスタッフのみなさんの意識が、とにかく作品をいい物にするというところに集約されていたからだと思います。とても濃密な時間を過ごすことができました。

――今、一番思い返されることは何ですか?
 連ドラ初主演ということもあって、この作品の撮影期間は、とにかくいろいろなことを考えたり、感じることができた時間でもありました。自分自身と向き合うこと、共演者、スタッフのみなさんと向き合うことの中で、自分がこの先、俳優としてどうしていきたいのか、人としていかにやさしさや気遣いを持てるのか、なんてことを考えたりもしました。最初は、どこかで自分は加地大己のことだけを考えていようと思っていたんですが、実際に撮影が始まったら、今までにないくらい、周囲を見ていたような気がします。

――楽しかったこと、大変だったことで記憶に残っているのは?
 楽しかったこと、大変だったことは一緒で、やはり加地大己というキャラクターを演じるということですね。大己は、自分の感性と勘で動きはじめ、次に理論を加え、最後にはそれが混ざり合った形で亡くなった人の声を自分の言葉として語るんですよね。そこにリアリティーを持たせるためには、自分に説得力がなければいけなくて。それをできてしまう大己を凄い人だと思いながらも、演じる僕もそこに到達しなければいけない。それは、大変なことでした。大己の言葉のすき間を埋めるように演じることは楽しかったですけど、それと同じくらい大変さはありました。

――大己は、これまでの成長過程を含めバックボーンがほとんど描かれていませんね。
 そこに関しては、僕の想像の中だけで生い立ちや成長の過程を決めている部分があります。屁理屈を並べるのが好きであまのじゃくだけど、勘が鋭くて頭の回転もずば抜けていい、そんなキャラクターを形成するのには、成長過程で絶対に何かが起きていると思うんです。それが何かは、僕だけの秘密ですけど(笑)。

――素晴らしいチームワークを発揮したゼミ生チームについては、どんなことを思いますか?
 このキャストで本当によかったと思います。みんなハマり役だったと思いますけど、そこに持っていくには個人個人の相当な努力があるんですよね。大変なスケジュールの中で、全員が役と作品に対するエネルギーを持ち続け、最後までそれを上昇させていったというのは、俳優としての力だと思っています。誰かひとりでも怠けてしまったらダメになっていたはずなのに、それどころか、最後まで上げて行くことができた。それは、本当に凄いことだなと思います。

――さて、いよいよ最終話を迎えます。最後まで、見どころはたくさんありますね。
 そうですね。大己に関していえば、法医学に対しての思い、佐川先生(時任三郎)に対しての思い、みんなに対しての思いが少し見えるという感じですね。全てではなく、少しというのがポイントなんですけど(笑)。そして、ちょっと切ない別れもあります。視聴者の方は、「どうして?」と思われるかもしれませんが、それぞれのキャラクターの今後を見守るような気持ちで見ていただければうれしいです。

――そして、気になる大己とアキ(=佳奈子/石原さとみ)の関係ですが、ふたりはどうなるのでしょう?
 それは、ナイショですよ(笑)。でも、大己はアキのことをずっと一緒にいられる人だと思っていると思います。あれだけキツいことも言い合えるし、人としてどこかで思っている部分もあるでしょうから。



――アキの気持ちには気づいているんでしょうか?
 それも、ナイショですけど、僕は大己の気持ちはわかっています(笑)。みなさんも、最終話を見ていただければ、わかるんじゃないかなぁ。

――それでは、最終話を楽しみにしてくださっている視聴者のみなさまへメッセージをお願いします。
 僕が思ういいドラマというのは、最終回のあとが気になって、ふとしたときにもう一回見たいと思うような作品なんです。みなさんにとって『ヴォイス』がそんな作品になっていたらいいなと思いますし、見終わったあとに、「あの俳優よかったよね」と言ってもらえたら何よりです。最後まで、楽しんで見ていただきたいです。