物語

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第3夜

政子(柴咲コウ)大造(佐藤浩市)の間に生まれた実は愛されてすくすくと成長していた。大造は仕事も順調で、東京と博多を往復する激務をこなす日々を送っていた。宗男(佐藤隆太)は芸能界で仕事を得て、波子(堀北真希)は雑誌の編集長に抜擢され、房子(榮倉奈々)はあこがれの手塚治虫のアシスタントになった。義男(松本潤)は大学に戻り、亡くなったゆかり(長澤まさみ)を吹っ切るため、一心にロケットの研究にいそしむ。ところがある日、ゆかりにそっくりな夜の女を宗男が目撃。それを聞いた義男はゆかりを探し続ける…。
大造は胃の不調を訴えながら、忙しさを理由に検査を拒んでいた。政子が大造を説得、病院へ連れていく。結果は末期の胃癌。政子は、博多にいる本妻・千晶(天海祐希)へ知らせる。大造本人には事実を伏せて博多の病院へ入院させることになった。気丈に振る舞う政子。そして大造を笑顔で見送ろうとする八女家一家。幼い実のためにも回復したい大造。何があっても生きて欲しい八女家一家。
家族の祈りは通じるのか……

第2夜

念願の銀座進出に向け、大造(佐藤浩市)は準備を着々と進めていた。内装工事中のクラブ「グッドナイト」に案内された政子(柴咲コウ)は、店の内装について意見を求められ、うれしい。大造のはからいで、父・時次郎(西田敏行)は喫茶店を開店し、次男・宗男(佐藤隆太)は運送会社に、次女・波子(堀北真希)は出版社に就職した。一方、長男・義男(松本潤)は、東大の学生金融でアルバイトをしていた。法律すれすれの仕事をしている義男を案じ、政子は義男を救い出そうとするが、お互いに傷つけ合うことに。そして末っ子の房子(榮倉奈々)を保護したと警察から電話が…!?
銀座の「グッドナイト」開店当日。力道山などたくさんの著名人でにぎわう店内。華やいだ雰囲気に、父、母・マキ(富司純子)らと共に訪れた政子は心が浮き立つ。ところが、大造の本妻・千晶(天海祐希)が突然中洲から上京したと連絡があり、政子らは店から追いやられてしまう。自分の置かれたつらい立場を受け止める政子。
義男は学生の本分に立ち返り、勉学に打ち込んでいた。そんな中、学内で金づるとして周囲に利用されている令嬢・一之瀬ゆかり(長澤まさみ)の行く末が気がかり。そのうちに二人はひかれ合い、交際が始まる。しかしゆかりの両親は、家柄の違いを理由に交際を禁止。見合いをさせるためゆかりを北海道へ連れて行く。一度は身を引こうとする義男だったが、思いは断ちがたく、後を追う。見合い会場から彼女を奪う義男。しかし、二人が函館の港から乗り込んだのは洞爺丸だった…!

第1夜

昭和20年、日本は終戦を迎えた。博多で暮らす7人家族の八女(やめ)家。
長女・政子(柴咲コウ)17才が、甲斐性なしの父・時次郎(西田敏行)に代わって一家の生活を支えていた。弟・義男(松本潤)は東大を目指して勉強中、もう一人の弟・宗男(佐藤隆太)は中洲の街で働いていた。さらにその下には妹たち、大人びた性格の波子(堀北真希)と素直な房子(榮倉奈々)母・マキ(富司純子)はそんな個性的な子供たちを見守っていた。
父・時次郎と戦友・古賀巳代治(高田純次)との一攫千金をねらった事業が大失敗。一家は住む家を失い、おさななじみのつるちゃん(大泉洋)の親戚の六畳一間に居候することに。楽しいときはもちろん、つらいときにも皆でエノケンの「ベアトリ姐ちゃん」を歌って笑顔を忘れないのが八女家流。極貧生活の中でも一家は底抜けに明るく仲良くたくましく…政子はなによりもそんな家族を大切に思っていた。
中洲のクラブ「長い夜」で働き始めた政子は、店の経営者である、やり手の新進実業家・鬼塚大造(佐藤浩市)と知り合う。大造は、空襲で焼け果てた博多の街の復興に心血を注いでいた。大造は、家族を思い前向きに生きる政子に惹かれた。政子も、大造への尊敬の念がいつしか愛に変わる。大造には仕事上のパートナーでもある妻・千晶(天海祐希)の存在があったが、政子に“結婚”を申し込む。「ご家族の面倒は私がみる」という大造の誓いに後押しされ、大造との愛を貫く決意する政子。
義男が東大に合格し、一家は大喜び。上京した義男は大学の構内で政子の親友・一之瀬ゆかり(長澤まさみ)と再会する。それが運命の再会であるとは気づかずに…。
そんなとき、父・時次郎がまたしても一攫千金をねらって企てた「象の輸入」が失敗、一家は博多中の人から後ろ指を指されることに。大造は東京への進出を機に、政子に家族全員での上京を提案する。もう博多でつらい思いをさせないために。

その時はまだ知らない。これは家族の歴史のはじまりでしかないことを。この家族が出会うのは、30人余りの昭和の偉人・有名人、40余りの事件。小さな家族の大きな歴史に向けて一家を乗せた列車は新天地・東京に向かう。